プリンセスの特別な事情


授業も終わり、昼休み。


私は莉子と…トムさん(だっけ)を待つためにカフェテリアに居た。


ちょうどそんなことを考えていると、私のほうに手を振って歩いてくる人が一人。


多分莉子なんだけど、そんなことしたら目立つじゃん!


「真紘お待たせー」


私の元に駆け寄ってきた莉子だけど、その手には何かが握られていた。


「莉子、何それ?」


「うーんと…なんて説明すればいいのかな…。ファンレターみたいな感じかな?」


ファンレター?そう思い首をかしげる。


ふとあたりを見渡してみると私たちの周りになぜか大勢の男子たちがいる。



< 38 / 59 >

この作品をシェア

pagetop