プリンセスの特別な事情
「そちらは?」
トムさんが私の隣に居た莉子を指してそう聞いてきた。
「私の友達の美谷莉子です」
「へー、莉子ちゃん…ね。オッケー!あ、俺の友達も今紹介するね。あいつら女子に囲まれてんのかなー…」
そうつぶやくトムさん。
話しによると、あと男の子が2人来るらしい。
きっとトムさんの友達だから留学生のひとなんだろうなぁ…。
トムさんの友達も早く来ないかと待っていたら、トムさんがいきなり大きな声をあげた。
「おーい。シン、こっち!」