プリンセスの特別な事情
「俺達がそれに入ろうとしていること、絶対に誰にも言わないでくれ。女子たちに聞かれたら面倒だ」
そう笑顔で言ってきた。
「うん、分かってる」
そう、私も笑顔で答えた。
これで、私たちの入るサークルが決まった。
料理サークルかキャンプサークルだ。
莉子まで巻き込んじゃって本当に申し訳ないけど。
けど、莉子は料理が出来ないから出来れば料理サークルじゃないほうが良いかもしれない。
キャンプだったら料理しなくてもいい人がいるはずだし。
「とりあえずトレー片づけようか」
そう言ってシンとトムが席を立ち、私たちの分のトレーまで片づけてくれた。