プリンセスの特別な事情
なんかすごい今日一日で仲良くなった気がする。
ただね…周りの女子からの目線がすごい。
莉子は気づいてはいるんだろうけど、確実に受け流している。
まぁ、かわいい莉子ならそんな嫉妬ような視線をずっと受け続けていたんだろう。
手慣れている…。
女の子からしたらこういう人が白馬の王子様なんだろうか。
ハレッドの顔をじっと見ながら考えてしまう。
お姉ちゃんはこんな人と付き合ってたのか。
まぁ、お姉ちゃんも美人だったから。お似合いだけど。
そんなことを考えていると莉子が私の肩に手を置いて話しかけてきた。
「真紘、そろそろ行こう」