プリンセスの特別な事情


「真紘、何着ていく?」


「え、新入生歓迎会なんて何着て行ってもいいんじゃないの?」


私が適当に服を着て行こうかと思っていたから莉子の発言に驚く。


「いやー、さすがにまずいでしょ。一応ちゃんとしたの着ていかないと」


でも毎日適当に着ているおかげで私はそんなちゃんとしたものなんて持っていない。



「莉子、頼む」


私とは違うファッションセンスのある莉子にもう全部任せてしまうことにした。


人任せだけど。




「良いよ、とりあえず。買い物に行こう」



そうなんかすごい剣幕で押し切られ、私と莉子は2人で買い物しに行くことになった。



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