プリンセスの特別な事情
所変わってショップの中。
ここは莉子行きつけのお店らしい。
莉子の私服って派手なのが多いけど、ここはどちらかというとかわいい感じのお店。
なぜか私は莉子の着せ替え人形みたいになっていた。
「真紘はスタイル良いから。こういうスカートとかショーパンのほうが似合うよ」
さっきから渡されるものは丈が短いものばかりなんだけど。
「真紘、これにしよう」
私が口をは挟む暇もなく決まった私が着るための服。
トップス3着に下も3着。
私が何も意見しなかったにも関わらず私の好みをちゃんとおさえている莉子がすごい。
でも、これをどう組み合わせていいかも分からない。
「莉子、今日家に泊まりに来られない?」
一人でやるのが無理だと判断した私はそう提案してみる。