プリンセスの特別な事情
「あ、良いよ?でも、道具とか取りに行かなきゃならないから一回家まで戻るわ」
その言葉にうなずいて私たちはえきまで戻った。
「じゃあね」
そう言って別れた。
それから数時間後。
夜に近い時間に莉子は紙袋を2つ持って私の家までやってきた。
「何それ?」
そう私が聞くと莉子はえ?という感じの顔をした。
「私の服と、メイク道具?だって真紘の家、そういうの全然ないじゃない」
確かに私は全然メイクしないからないけどね?
莉子が持ってきた量が多すぎる。
っていうか準備がいろいろと本格的すぎる。