プリンセスの特別な事情



「とりあえず寝よう。もう11時じゃん」


莉子が来るのが遅かったためかもう寝る時間になってしまっていた。


「じゃあ、明日の朝よろしくね」


こくん、と眠たそうにうなずいた莉子に私は満足して、一緒にねた。




しかし、頭の中ではいろいろと考えることがあってあんまり寝られなかった。


これからどうするかの悩みが一番大きかったけど。


ここからどうやってハレッドに近づくか。


ハレッドと幸せになる人は誰なのか。


お姉ちゃんが言ってきた言葉は私の中でずっと響いていた。




そんなことを考えているうちに私は寝てしまったらしい。


いつのまにかアサヒが差し込んでいた。

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