プリンセスの特別な事情
そんなことをしているうちに式が始まるらしい。
「莉子、これ何すればいいの?」
「さぁ?みんなについてなんかやればいいんじゃないの?」
のんきそうに返してくる莉子。
とりあえず、みんなが起立するところは起立してみんなに合わせていおいた。
そうこうしていると普通に式が終わってしまった。
「案外普通だったね」
なんて失礼なことを莉子は堂々と大きなこえで話していたがまぁ、私もそう思ってしまった。
「さて、行こうか。真紘はこのあとどうするの?」
「あー…ちょっとやらなきゃいけないことがあるんだ。でも、少ししたら終わるだろうからさどっか遊びに行かない?」
「良いねぇ!じゃあ、私真紘の用事が終わるまで大学の前の本屋さんで待ってるから。早く来てよー?」
そういうと莉子は足早に門のほうへ向かってしまった。