プリンセスの特別な事情


そんなことをしているうちに式が始まるらしい。


「莉子、これ何すればいいの?」


「さぁ?みんなについてなんかやればいいんじゃないの?」


のんきそうに返してくる莉子。


とりあえず、みんなが起立するところは起立してみんなに合わせていおいた。



そうこうしていると普通に式が終わってしまった。



「案外普通だったね」


なんて失礼なことを莉子は堂々と大きなこえで話していたがまぁ、私もそう思ってしまった。



「さて、行こうか。真紘はこのあとどうするの?」


「あー…ちょっとやらなきゃいけないことがあるんだ。でも、少ししたら終わるだろうからさどっか遊びに行かない?」



「良いねぇ!じゃあ、私真紘の用事が終わるまで大学の前の本屋さんで待ってるから。早く来てよー?」



そういうと莉子は足早に門のほうへ向かってしまった。


< 9 / 59 >

この作品をシェア

pagetop