笑って泣いて笑って



(タヌキさんはサッカー部。タヌキさんはサッカーをしているときは真面目な顔をする。タヌキさんはサッカー部。タヌキさんはサッカーをしているときは真面目な顔をする。)


頭の中で繰り返されるタヌキさん情報。


(…なんで?)


自分でもその理由が分からなかった。


♪~♪♪~♪


首をかしげていると携帯がなった。


(電話だ。誰だろう。)


画面を見ているとそこには『店長』と書いてあった。


私は喫茶店でバイトをしている。


けど今日はシフト入ってないはず。


(なにかあったのかな?)


そう思いつつ私は電話にでた。


「もしもし。」


『あ、もしもし?倖芭ちゃーん!お願い!今日バイト出てくんない?』


「いいですよ?どうかしたんですか?」


『いやー、1人バイト辞めちゃってさー。人手が足りないのよ。』


「分かりました。今からいきますね。」


『本当にありがとう!!よろしくね!』


「はい、分かりました。」


『じゃ!』


(すごく早口だったな…店長。電話切るのも早かった。急いでたのかな?)


私はそう思いながら携帯を鞄の中にしまった。

< 9 / 17 >

この作品をシェア

pagetop