時を越えて
ピンポーン!

風間君かな?


「はいって誰もいないし」


いたずらかな?


私はドアを閉めて部屋に戻った。


「へ~あれが今の琥珀か」

「なかなかいい女じゃねえか」

「あれは俺の女だぞ!」

「俺早く血が飲みてー」

「確かにいい匂いだったな」

「お前らは飛鳥の血でも飲んどけ!」

「いいじゃん、ちょっとぐらい」

「駄目だ!」


こんな事を言われているとも知らず。



午後8時。

ピンポーン!


今度こそ風間君かな?


「はい」


「今から出発するけど大丈夫?」


「うん」




学校までは歩いく。


今まで沈黙だった空気を消したのは風間君だった。



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