時を越えて
「大丈夫だから」

えっ?


「力は弱いかもしれないけど守るから
そんなに震えるな」


「震えてなんかいないよ」


本当は嘘。
さっきから自分でもびっくりするぐらい震えている。
だけど、風間君も立場が同じなのにそんな負担はかけられない。


「嘘つけ
分かってんだよ」


風間君はいきなり私の手を掴んだ。


「か、風間君?」


「ほら、震えてんじゃん」


「っでも、大丈夫だから」



「何かあったら直ぐに言えよ」


「ありがとう」


……


学校に到着し池に向う。



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