時を越えて
「またせたな、これを」


渡されたのは


「「勾玉?」」


「これは琥珀様と飛鳥様が持っていたものです」

「二人が?」

「お主らは扉を封印しに来たんじゃろ?
扉を封印するにはこの道具がいるのじゃ
しかしその扉はお主ら通って来た道とあと四つある」


「一つじゃないんですか!?」


「五つ中二つは封印されておるが三つは封印が解けてしまっておる」


「一つは俺たちが通って来たところですよね
あと二つは何処にあるんですか?」


「一つは陽炎の谷
もう一つは奈落の森にある
じゃがあそこは…」

「あそこは?」


「あそこは妖怪の四天王がいる所
琥珀様の夫がいる所じゃ」


「琥珀の夫!?
何それ!聞いてない!」


「琥珀様はこの村と飛鳥様を守るために奈落の森の王である烈火の所に行ったのじゃ」


「でも結局飛鳥はその烈火に殺されましたよね」


「その通り
飛鳥様は琥珀様を守るため自分の力を捨て烈火に殺されたと私たち一族には伝えられています。」


伝えられてる?


「貴方は一体...?」

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