時を越えて
「私たち一族は飛鳥様と琥珀様の生まれ変わりを待つもの
この道具を渡すものです」


「そうだったんですか」


「あと一つ、飛鳥様これを」

「これは?」


「これも飛鳥様が持っていた刀じゃ
さぁ、今日は時空を越えて疲れているはずじゃ
ゆっくり休むといい」



その日の夜、私は夢を見た。


「飛鳥様!!」


「琥珀お主は逃げろ!」



はぁ、はぁ、はぁ、


「嫌じゃー!」


はぁ、はぁ、はぁ、


「城…」


「死ね!」

やめて!見せないで!

「海!」

「はっ!ゆ、夢?」

「大丈夫?うなされていたけど」


「ご、ごめん
ちょっと怖い夢見ただけだから」


「それならいいけど」


あれって琥珀が見せてくれたやつだよね。


は~

ちょっと外の空気でも吸おうかな。


「風間君、私ちょっと外にいるね」

「気をつけろよ」

「うん」

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