時を越えて
私は立っていられず座りこんだ。


それに気づいた風間君。


「城山さん、大丈夫?」


「うん」


「ごめん、俺がいながら」


「ううん、風間君のせいじゃないから」


さっきの事を思い出すと涙と震えが出てきた。


私駄目だな。

もっと強くならないと。


そう思っていると私は風間君の行動に驚いた。


なぜなら風間君に抱きしめられているからだ。


「か、風間君!?」


「……」


風間君は何も言わなかった。


心臓がドキドキいってるよ。

だけどなぜだろう。
どこか懐かしい感じがして落ち着く。






「風間君?」

「あっ、ごめんつい」


「ありがとう
だいぶ落ち着いたから中に戻って寝よ?」


「そうだな」
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