時を越えて
「あら、華菜に海ちゃんおかえり」


あっ、華菜ママ


「あっ、ママ!
ね、誰が引っ越しするの?」



「引っ越しするんじゃなくて引っ越ししてきたのよ」



「へ~何号室なんだろう
高校生いたら友達になりたいな~」



私たちはそんな話しをしながら家に帰った。



「あ~暑い暑い」
手を団扇代りにして顔に風をおこす。



「シャワー浴びて一眠りしようと」



あ~やっぱり部活の後シャワーは気持ちいい~



あ、また大きくなってる。



私は鏡の前に写る自分の鎖骨の下の辺りを見て思う。




本当この痣みたいなのなんだろう?


丸の中に星みたいな痣。
中学の頃は全然分からなかったのに高校生になっていきなり痣が目立つようになった。



いいや、いつか消えるよね。




< 4 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop