時を越えて
「俺の相手は琥珀か
でもね君とは闘えないんだよね」



「貴方は闘えなくても私は闘える」



「ふぅ、その目やっぱり琥珀に似てるな
まぁいい、君にはちょっとおとなしくしててもらおうかな」



そう言うと鬼土は鬼水!と叫んだ。



「何?
俺がいないと勝てない?」



「んなわけなえだろ!
こいつは殺せねえからお前の技でおとなしくさせとけ」



「へいへい」



話を終えると鬼水は私の方を見てこう言った。



「俺の目を見てくれる?」


「えっ?」


見てはいけなかった。



体の力がすぅっと抜け私は気を失った。



「海ー!!」


もう凌平の声は聞こえなかった。
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