時を越えて
私たちは走って洞窟にむかった。



「凌平、ここだよ」



「行くぞ」


暗くてよく見えない。


えっ…


「見えないだろ?
危ないから手繋ごう」



「う、うん…//」



「しかし暗くて穴が何処にあるのかさえ分からない」


「そうだね」



こういう時に光ってくれたら助かるのに。


「あっ!凌平月光が洞窟に入ってる
早くしないと光が」



「分かってるよ
でも奥まで光が入らないから穴が分からない」


結局穴は見つからなかった。


「どうしよう…」


「また満月になるのを待つしかないな」


「でも異世界の月はいつ満月になるか分からないって紅序さんが言ってたじゃない」


「それが問題だな」
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