好きって言えよ[恋愛短編集]




「おはようございます!!


鹿山先生、お早いですね!!」




「おはようございます。


ええ、まあ。」




ニコニコと笑いかける相葉先生に対して、鹿山先生はいつもと同じトーン。




だから別にどうってことないって訳でもなくて。




生徒たちの間では、相葉先生は鹿山先生が好きだって噂が流行ってるし、

二人ならお互い大人だし、私と鹿山先生に比べたら100倍釣り合っている。




どうしても二人の会話が気になって、

後ろからじゃ見えない先生の表情が気になって、

…胸が苦しい。




私は二人の姿を視界にいれることを避けるために、道を左に曲がり、裏道を歩いていくことにした。




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