好きって言えよ[恋愛短編集]



全く、俺の方がお前に馬鹿って言ってやりたいよ。



いい加減気づけって、鈍感。



それを口に出せない俺はただの意気地無し決定。



気づかない恵美よりも馬鹿なのは俺の方。



いつまでも手元に置いておけると思ってるとこが甘いんだな、きっと。



「そんなにあの先輩良いか??」



「良いじゃん!!小谷先輩!!


超!!カッコイイ!!」



恵美はうっとりとした顔で答えた。



なんか癪に障る…。



別にその小谷って人に酷いことされた訳じゃねぇけど、

なんか腹立つ、小谷。



「顔、老けてねえ??」



「老けてない!!


あれが先輩の良さっていうか!!


ダンディーっていうか??」



最後のハテナマークは何だよ。



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