奴の憂鬱



「そんなモノを造られた彼の気が知れないね」と
また一層大きな声で呟いたてみた

返事はない



「アッチは喧しくて汚らしい。アレ等は自分がよければそれでいいんだ。アイツを壊しても。何も、思わないのかも知れない。いや、思わないに違いない。アレ等は私の忠告を聞こうともしないのだから。」


「ああ、なんと残酷だろう。」
奴は小さく呟いた


返事はない



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