恋バス【短編】
もう大丈夫かな…?
少し俯かせていた顔をそーっと上げる。
「…嘘…、」
大丈夫だと思って上げた視線の先には、未だ後方を向いている彼がいた。
しかも、どことなく私の方を見ているような…。
たまらず視線を下へ戻す。
勘違い…だよね。
うん、そうだよ。
彼が私に見向きなんてするはずがないもの。
私のただの勘違い。
そう言い聞かせているのに、私の心臓はバクバクと鳴り止まないでいる。
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