恋バス【短編】



もう大丈夫かな…?



少し俯かせていた顔をそーっと上げる。





「…嘘…、」





大丈夫だと思って上げた視線の先には、未だ後方を向いている彼がいた。



しかも、どことなく私の方を見ているような…。





たまらず視線を下へ戻す。





勘違い…だよね。



うん、そうだよ。



彼が私に見向きなんてするはずがないもの。





私のただの勘違い。



そう言い聞かせているのに、私の心臓はバクバクと鳴り止まないでいる。



< 3 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop