恋バス【短編】



止まれ、止まれ。



――私の心臓…、――





そう訴えかけているのに、その音はどんどん増すばかり。





お願い、止まってっ…。



セーラー服の胸の辺りをギュッと力強く掴む。





「――ねぇ、」





と、突然に前方から聞こえる声。





「ぇ…、…何で…」





つい反射的に顔を上げると、そこにはいつの間にやら移動している――彼がいた。



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