神様、僕の初恋に栄光を。
天才との出会い
「もしかして君かな?看護師さんが言っていた朝岡優ちゃんって・・・」
彼はにこっと笑顔で、笑顔じゃないような顔をして、私の方に近づいてきた。
「そ、そうだけど・・・」
いきなり名前を呼ばれて、びくっと身体が跳ねる。
彼はおびえたような私を見て、慌てたように少し距離をとって、
自己紹介を始めた。
「初めまして、俺は白倉真。大空中学校三年。趣味は日向ぼっこ。」
趣味までいろいろ話してくれたが、覚える気などさらさらない。
私は彼から目をそらし、看護士の言葉を思い出す。
「・・・あー・・・看護師さんが言ってた1つ年上の・・・」
と言いながら、再び白倉さんの顔を見る。
・・・綺麗な顔。人間じゃないみたい・・・・・・・・・・
ふとそんなことがよぎったが、口にはしなかった。
さすがにそんなことを言っては失礼だ。
そんなことを考えていると、頭の奥で何かがよぎった。
・・・・あれ。
この顔どこかで―――――・・・・・・・・・・・・・・・
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