リスタート~運命の合格発表~【ショートストーリー】
ガヤガヤと話す生徒の中で、私はただ祈っていた。
春らしい日差しが、ポカポカと気持ちいい。
時間が来て、白い布が先生達の手で舞い上がる。
心臓の音が自分でもはっきりと聞こえた。
順番に並んでいるはずの番号なのに、
どこから探していいのかわからなかった。
…あった!!
あった!!!
ちょうど真ん中あたりに、私の番号があった。
吉太郎は…
ドキドキ
私の番号の隣に…
吉太郎の番号があった。