リスタート~運命の合格発表~【ショートストーリー】
涙のせいか、
キラキラした太陽のせいか、
その番号が眩しく輝いていた。
「吉太郎!!!あったよ!!2人とも!!」
私は、頭の中がからっぽになって、ただ吉太郎の元へ走っていた。
吉太郎と何年もちゃんと話していないことも、
吉太郎が友達と一緒にいることも
忘れて…
吉太郎の胸に飛び込んだ。
「やった!!!美咲ちゃん、おめでとう!!」
吉太郎も同じだった。
離れていた何年もの時間を忘れて、
『美咲ちゃん』と呼んでくれた。