苺ドロップ



8月になった。夏の練習は暑くて
超キツイ。

日陰で座っていると、ほっぺたに
冷たいタオルをつけられた。

「きゃッ!冷た!」

びっくりして上を見上げると
叶音先輩がたっていた。

「も~!かーのーんー先輩っ!びっくりしたじゃないですかぁ!」

叶音先輩はテニス部で一番いたずらっ子な先輩。

「ふふふ♪今日もあっついね~。」

「暑いですねー。じゃあ、叶音先輩にも!えいっ!!」

「きゃぁ~!!やったな~!」

冷たいタオルを投げ合っていると、どこからか
冷水が飛んできた。

「わぁ!叶音先輩?」

「え?あーやじゃないの??」

また冷水が飛んできて、飛んできた方を見ると
光輝先輩がにかっと笑って
水鉄砲をもっていた。

「俺もいれて~☆」

「あー!光輝!!!このやろ~!!!」

叶音先輩が思いっきりタオルを投げた。

「うっわ!こんな冷たかったのか!」

「あーやも、投げちゃえ!」

叶音先輩にタオルを渡されちょっと戸惑ってた私の
手を光輝先輩が引っ張った。

「彩ちゃんだろ?しってるよ。彩ちゃんは俺の味方だもんねー!」

彩ちゃん!?ちゃん付!しかも知ってるって・・・。

「ほら、叶音が暑そうだ!投げてやれー!」

叶音先輩にだったらなげれるや(笑)
え~い、投げちゃえ~!

「きゃぁ!ひどいよ、あーや!おりゃあ!!!」

最後は三人とも疲れて、練習に戻った。

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