桜の木の下で
「なあ、その制服 白波高だろ?」
「だったら何?」
私は何故かその場から去りたいせいか苛々していた。
ってか・・・ なんで高校名しってんの?!
こんな奴見たことないんだけど・・・
「俺そこの学校今日から行くんだよね」
「え?転入生?」
「おう」
そう言って私の自転車にまたがろうとした。
「ちょちょちょまって私の自転車だからそれ!」
「あ?なんか文句あんのか?」
おおありだっつの!!
自転車をむりやり自分のとこに引っ張るとまたひっぱられ
抱き上げられ後ろにのせられた。
「俺につかまってろよ?学校どこ」
「はああ?!」
意味わかんないもう!!
しばらくして学校につき、自転車をとめる。
「自転車置き場どこ?」
「あ、ここだよ」
「うい」
自転車を止め、職員室に案内をした。
なんでこうなるんだよ・・・
「あ、お前クラスどこ?」
「あ、え2-Bだけど」
「俺もだわ。よろしくな」
ニカッと笑ったそいつの顔に少しドキッとした。
それが君との出会いだった―・・・。