桜の木の下で

転入生

遊人side

母さんの都合で、こっち来たものの・・・
ちっとも楽しくねー。
学校さぼろうという気持ちでフラフラ歩いてると
一つの大きな桜の木が見えた。

「お、あそこいいじゃん」
誰も人はいなく、1人は快適な場所だった。

しばらく一人でくつろいでいると、女の声が聞こえた。
「おはよう」
その子の横顔はこの桜の木のように綺麗な顔立ちだった。
俺はその子に少しちょっかいを出してみた。

「え?!だ、だれ?!」
と慌てだすその女の子。

「ん、俺ー」

その子は大声を出して「あんたなんかしらないし!」と強気で返してきた。

「だから俺だってー」

すると、呆れたかのように女は自転車にまたがった。
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