CherryDrop 〜甘酸っぱい恋物語〜
そしてアタシは鉄に言った。
「アタシ。。。鉄のこと好きでした。ううん、今も好きです。」
アタシは真っすぐに鉄を見つめた。
素直になれなくて、遠回りな告白だけど、アタシはそう言った。
「オレも。」
そう言って照れ臭そうにアタシの手を握った。
大きくて温かかった。
「鉄の手、暖かいね。」
アタシは照れ臭そうにそう言った。
「そっか??」
鉄は窓に映る景色を見ながら言っていた。
プシュー
駅に着いた。
別れの時が刻々と近づく。
そして別れの瞬間アタシは涙を流した。
鉄も泣いていた。
「泣かないでよ。。。」
「お前だって。。。」
アタシは小包を出した。
「お守り。大事に使って。。。」
俯きながらそう言った。