CherryDrop 〜甘酸っぱい恋物語〜
「うぅ゛ッ………」









鉄平のあんな悲しそうな顔……初めて見た……











アタシも悲しくなって廊下に座り込んで泣き出してしまった。












トン








何かが落っこちた。










飴だ。











鉄平がくれた、さくらんぼの甘酸っぱい味がした………






















その味の懐かしさに涙が出てきた。









「鉄平ぇ……」












奈津美がアタシの傍にやってきた。
















「絵梨奈、大丈夫??」












「うん……」











「何かあったらうちに言いなよ??相談なら乗ってやるから。」











今、その言葉がさっきの保健の先生の言葉を思い出させた。










今動かなきゃ……












アタシは即座に走り出した。













鉄平の元へと……










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