恋人未満、幼なじみ未満。(仮)



「って事でよろしく。」

「…」



何処から突っ込んで良いのかが解らなかった。


何が゛ってことで゛なのか。


何が゛よろしく゛なのか。

それよりも何よりももっと大切な事があった。



「貴方、誰ですか?」



そう、ソレだ。



「んー、僕?んー…」



何故、悩むノデスカ。



「そうだ、優でいいや。」


イイヤ?

…その適当なノリは何なんだろう。



「ゆうくんって呼んで。」


可愛く首を傾げるから、つい頷いてしまった。



「ゆう…くん?」


「よしよし、ここ。」



何処と無く似ている


その呼び名。


何だか悪い気はしなかった。


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