ヴァンパイアのお医者さん
「…ん……?」
広い真っ白な天井が真っ先に見えたが、
その横には、赤毛の長い髪が少しなびいたのが見えた。
ここはどこですか?
声を出したいけどなぜか出ない。
「目が覚めたか?俺の贄。」
「贄って…!ここドコですか!?」
「ここは、俺の家だ。」
「俺の家…?なんでここにいるですか!?」
「俺が連れてきたからだ。」
彼は…20代っぽくて凄く綺麗な顔。
目の色は燃えるような赤。
髪の色もそうだ。