恋の罠-それは、突然でした-

「はぁー」


田中さんはため息をついた。


「すみません、もう少し待ってくださいね」


待たせて怒らせてしまったと思った私は焦った。


「怒ってるんじゃないから。ほら、貸して」


そういって車椅子を引き寄せ、タイヤと空気入れの接合部を固定してくれた。


「ほら、これで出来るはずだから」


すると簡単に空気が入ってしまった。




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