忘れ雪~君への想い~
そして、手を繋いで歩いている晴香と優斗・・。

回りから見れば初々しいカップルのように見えるのかな・・。なんて事を考えながら歩いていた。

「すげえ!桜が綺麗だだなあ(^^)昼間もいいけど、夜もまた良いよね?」

「うん。あたしも夜桜のが好き!何か落ち着くって言うか素直になれるんだよね・・。」

「素直になれるんだ?」

「うん・・。勿論、昼間の桜も綺麗なんだ。でもね、上手く言えないけど、桜の時期に恋した人は、幸せになれる分、自分の気持ちも素直に言えるって昔、親から聞いたんだ・・。」

「へえ・・。何かいいな、そういうの。俺さ・・。
好きな子いても素直になれないわけじゃないけど、どううまく伝えていいか分からないんだよね・・。」

「そうなんだ・・。」

そっか。好きな人いるんだ・・・。

そうだよね、これだけルックスも良ければいないわけがない・・・。

「気持ちとは、違う事を言ってしまう自分がいるし・・。だから、今度は、ちゃんと素直になりたいんだ・・。」

「そうかあ・・。大丈夫だよ、優斗君に告られて断る子なんていないでしょ?」

なんて言う晴香の言葉に優斗は、彼女の顔を見つめた・・。

え?あたし、何かやばい事言った・・かな?

「あ、ご、ごめんね。凄い余計な事言ったかも・・。」

「そんな事ないよ。・・今の言葉信じて良いかな?」

「え?今のって・・。」

「俺が・・。俺がさ、もし晴香ちゃんに・・・。」

え?あたしに・・?

その先の続きは?

「優斗君?」

「あ、ごめん。何でもない。あー、酒が少し回ったのかもな。気にしないで。最近あまり飲んでないから弱くなったのかも・・。」

「そうかあ・・。なら、いいけど・・・。」

何だろ・・。気になるな・・・。

告白?まさかね、まだ会って間もないのに・・。

でも、優斗君の真剣な目。

凄く気になった・・・。

何を言おうとしてたのかな・・。

晴香は、それとない気持ちを抱えながら優斗と楽しく話していた。
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