忘れ雪~君への想い~
その頃、優斗と七海は・・・。

「おー!!あのペンギン早くね?あんなにスイスイ泳いでるし(笑)」

「ホントだあ・・。可愛いよね、ペンギンって・・。」

「ああ・・。」

それとなく上手くいってる優斗と七海。

でも、七海の顔に何処となく元気がないのは、事実だった・・。
そんな様子を見計らいながら蓮との話を持ちかけた。

「あのさ・・。ちょっと聞いて良いかな?」

「んー?なあに?恋の悩み(笑)」

「え?あ、まあね・・。」

「どうしたの?」

「昨日の話、蓮から聞いたよ・・。」

「え?ああその事か・・・。」

「好きなんだろ?蓮の事。」

「・・・・。」

「アイツさ七海の事好きだよ。」

「まさか・・。何でそんな事分かるの?」

「蓮さ小心者だから七海の気持ち知ってたけど、自分の中でどうして良いか分からなかったんだって・・。だから、七海が好きな奴いるって言われた時もう、自分じゃないと思い込んだらしいよ・・。」

「・・そうなんだ・・。でも、もう、無理でしょ?」

「何で?無理かどうかは言ってみないと伝わらないぜ?俺も人のこと言えねーけどさ・・。言わないで後悔するより言って後悔した方が良いだろ?」

「優斗・・・。」

「お前にはさ明るくて元気なとこがあるんだよ?蓮は、そういうお前を見ているんだからさ。あいつのそばではいつも笑顔でいてやれよ?な?」

「うん・・・。ありがとう、優斗・・・。」

俯きながら泣く七海。

そんな彼女を慰める優斗・・・。

自分達も恋愛過程の途中だけど、蓮と七海には、元に戻って欲しいなと思う優斗だった・・・。
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