忘れ雪~君への想い~
そして、その頃、授業を終えた晴香は、七海を探していた・・。

「あれ?何処行ったのかな?終わったら来るって言ってたのに・・・。」

晴香がきょろきょろしてると、七海が晴香のとこに走りながらやって来た。

「はーるーかー!ごめーん!!遅れたあ・・。」

「ああ!どうしたの?探したよ?」

「ごめん②ほら、この前言ってた友達のとこに行ってたからさ・・。」

「ああ、花見やるメンバー?誰?何て言う人?」

「えーとね、あたしの昔からの男友達が蓮でその友達が優斗。」

え?優斗・・・?

それ、もしかしてじゃ・・・。

「あのさ、優斗って言う人もしかして、藤沢優斗君?」

この問いに七海も目を丸くして晴香の顔を見た。

「え?なに、もうご対面したの?早くない?」

「違うよ。この大学の合格発表の日にね、忘れ雪が降って、その時に見てたのが彼だったの・・。少し話しただけだし、彼がどの授業受けてるかも知らないからさ・・。」

「そうなんだ?ビックリー・・。でも、優斗良い奴でしょ?晴香、ああいう人好きだよね?」

「え?そ、そんな事ないよ(///)」

「照れて可愛いな・・。晴香は、良いよねそういうとこ凄く素直で・・・。」

その時、七海の顔が何となく寂しそうな感じがした。

気のせいかな・・。

「そう・・かな?七海だって明るくて元気で良いじゃない?」

「明るくて、元気・・か・・。嬉しいけど、時々損するんだよね・・。たまに苦しくなる時があるよ・・。」

「七海・・・。」

「なーんてね!!さあ!土曜は、夜桜合コン!飲むぞー(^^)v」

なんてはしゃいでる七海・・。

そんなことないよ。あたしも色々悩んでる。

実際と喋れるかどうかも分からないし・・。

七海も色々あるんだね・・。

蓮君と上手く行けばいいけどね・・。

お互いそれなりに大変だなとつくづく思った晴香でした・・。
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