密フェチ*花火

「日菜ちゃん、さっきから何考えてんの?もうついちゃったよ?」

不意に肩をたたかれて、もう会場に来ていることに気づく。

「あ、ほんとですね!なんかぼーっとしてました。」

……まただ、なんてこと言ってんだろう私。これじゃあ、つまらないって言ってるようなものじゃん。もう、隠れたくなる。

私の代わりにだれか、先輩と話してくれないかな。

先輩も、さっきから黙って、ブルーシートを敷いてくれていた。

顔が真顔だから、なんか怒っているようにも見える。

うそ、怒っちゃった?そりゃそうだよね、私さっきから黙ってばっかで、考え事ばっかしてる。

先輩、もう愛想尽かしちゃったよね、、、


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