続!?パパとママのヒミツ♪
そう言って、荒川さんは理事長室を出て行った。
荒川さんが出て行った後で想が理事長の方を向いて口を開いた。
「理事長、俺達はこれから先たくさん迷惑をかけると思います」
想がいきなりあたしの手を握り締めた。
それに答えるかのようにあたしも強く握り返す。
「ですが卒業したいんです、どうしても」
想の気持ちをさっき聞いたから。
だからどれだけそう思っているのか、あたしが一番分かる。
想だけじゃない、あたしだって
卒業したい。
みんなにちゃんと認めてもらいたい。
「僕に出来ることがあったらいつでも言ってくれて構わない。お互い頑張ろう」
「ありがとうございます!」