俺様彼氏の甘い罠




「 生憎、今は先生がいなくてね。
  俺が先生の代わりをしてるんだけど
  ・・・・・・・保健室、行く? 」




首を傾げた彼はやっぱり笑顔で、
チッ、と舌打ちをした男の人たちは
階段の数段上から私の背中を押した。




「 つまんねー 」




3人そろって口々にそう言って、




私はそのまま、階段の下へ・・・・









────────────ドサッ




「 で、具合は悪くないの? 」


「 ・・・・・えっ・・・あ、はい・・・ 」




落ちる。と強く閉じていた目を
開ければ、彼が私の顔を覗き込んでいて、




そう、よかった、と彼は
小さく息を吐いて、私を抱きしめた。




・・・・・・・・・・あ、れ?




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