俺様彼氏の甘い罠




「 ・・・・いつだってお前で
  頭ん中はいっぱいだよ 」


「 ・・・・えっ 」


「 授業中は熱視線送ってくるし
  ・・・かと思ったら居眠りしてるしな 」




そういうことか、って
苦笑してると座ったまま
先生の手が伸びてきて、
腕を掴まれて、引き寄せられた。




「 ・・・すぐに他の男に捕まるし
  くそガキにモノ盗られるし
  目離せないだろ、普通 」




思い出して少しイラついたのか
立ち上がって、私を抱き上げると
机の上にそっと降ろして、
先生は、机に手をついた。




「 ・・・・・・っ 」


「 逸らしていいなんて
  言ってないぞ 」


「 ・・・・・だって・・・ 」




キスもしないのに、
こんな距離で先生を
見るなんて恥ずかしすぎてできない。




逸らすな、って顎を掴まれて
段々顔が熱くなっていく。





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