俺様彼氏の甘い罠
首を絞められそうで怖い。
だけど、会長は引っ張らずに
ただ掴んでいるだけだった。
進めば、首は絞まるし・・・
どうして誰も助けてくれないんだろう。
クラスの女子はちらちらと
こっちを見ては何かを話しているけど
誰も私と目を合わせてくれない。
「 何でこの首輪まだつけてるの? 」
「 ・・・・・・っ 」
「 ここで話そうと思ってたけど
気が変わっちゃった 」
会長はネックレスから手を離して
今度は私の腕を掴むと
私を引きずるようにして
教室を出た。
「 いっ・・・・何ですか! 」
「 それは俺が聞きたいんだけど。
あの時の約束、忘れてないよね? 」
「 ・・・・・それ、は・・・ 」
「 へぇ?覚えてるんだ 」
向かっているところは多分
前と同じ、生徒会室。