俺様彼氏の甘い罠
ごめん、と小さく謝りながら
首筋に当てたタオルを片手で
押えて、再度抱きしめられた。
「 ────────好きだよ 」
「 ・・・・・っ 」
「 愛してる 」
「 ・・・・ッう・・ 」
きっとずっと、そう言って欲しくて
こんな私でもまだ好きだって、
愛してるって言ってくれるこの人が
大切で、好きで、仕方なくて。
「 ・・・明日、休み貰ったから
何があったか話してくれるか? 」
私は先生がいないと生きていけない。
だから、隠し事なんてできなくて
・・・・・・できるはずがなくて。
目頭が熱くなるのを感じながら
小さく頷いたら、何も言わずに
ぎゅっ、と抱きしめてくれた。