俺様彼氏の甘い罠
「 さて、と 」
定番でも別にいいよね・・?
そんなに料理できないし
レパートリーも少ないし
・・・・今度、練習しよう。
「 ・・・・え・・っ 」
お味噌どこにあるんだろうって
やっぱり頭は朝食のことで
いっぱいだった私は、
立ち上がったつもりでいた。
「 ──────────どこ行くんだよ 」
腰に回された逞しい腕に
視線を落として、まだ眠そうな
低い声に背筋が凍りつく。
・・・・・起きちゃった・・・・