俺様彼氏の甘い罠
「 ・・・・澪? 」
「 あ、朝ご飯を作ろうと思って 」
「 ・・・・飯? 」
うん、って頷きながら
”だから離して”って
先生の腕に手を添えると
強い力で引っ張られた。
「 ・・・・・わっ!! 」
倒れる、って言っても
ベッドだから痛くないだろうけど
倒れるっていうだけで怖くて、
ぎゅっと目を強く瞑った。
「 そんなの、まだいいだろ。
大人しく寝とけ 」
「 ・・・・え 」
温かくて丁度いい室内の温度。
それから心地いい先生の体温。
上体を起こしていたらしい先生の
胸に飛び込んだ私はそのまま
先生と一緒に再度ベッドに
倒れこんだ。