俺様彼氏の甘い罠




「 とっくに5分経ってますよ、奥さん? 」


「 へ、・・・・・・・えっ! 」




時計を見て、もう軽く15分は経っていて
だけどそれ以上に・・・・




「 ・・・・おくひゃん!? 」




味見って言い聞かせながら
つまみ食いをしていた私は
顔から火が出そうなくらい
恥ずかしくなって、
持っていたお皿を落としそうになった。




「 つまみ食いすんなよ 」




ケラケラと笑いながら
お皿をテーブルへ運んだ先生は
私をイスに座らせて
テレビをつけると黙々と
ご飯を食べだした。




「 ・・・・ん、うまい 」


「 ・・・・ 」


「 澪、食わないなら
  俺が食うけど? 」


「 た、食べます! 」




恥ずかしくて先生の顔が見れない・・・。




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