俺様彼氏の甘い罠




「 ・・・・昨日のこと 」




後ろから温かい体温に包まれて
安心しきっていた私は肩を上げた。




・・・・話さなきゃ・・・・




「 大体、分かってるつもりだけど
  話せるか? 」


「 ・・・・・ 」


「 無理に聞こうとは思ってない。
  話せるときに、話せば・・・ 」




先生の手を解いて、
1度先生の膝から降りる。




今度は自分から先生の膝の上に
向かい合って座って、
先生の首に腕を回した。















「 ─────────嫌いに、ならないで・・・ 」




嫌われたくない。
だから、話したくない。
・・・・だけど、話さなきゃいけない。




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