俺様彼氏の甘い罠
「 ──────────本気で澪が好きか? 」
冷えた空気と冷めた声。
静かに怒る先生を前に
会長は息を飲んだ。
先生の言葉に涙が止まって
そっと目を覆っていた手に
触れると、そのまま手は
私の腰に回されて、
後ろから抱きしめられた。
「 ・・・・・ 」
「 澪、お前遅刻扱いだから
とりあえず一緒に職員室行くぞ 」
「 ・・・・・っ・・本気ですよ! 」
会長の前から去ろうとした先生は
私も連れて行こうと引っ張って、
”まだ靴替えてない”って先生の
腕を引っ張ったら、会長が声を張った。