俺様彼氏の甘い罠
「 ・・・・・はぁ 」
零れるのは、溜息。
先生は私の彼氏の前に
私の担任でもある。
だから進路を一緒に考えるのは
当たり前だってことも分かってる。
・・・・でも、就職も進学も
気が進まない。
先生がくれた資料を見たけど
なんでかピンと来なくて、
結局頭の中には”お嫁さん”以外
何も浮かんでこなかった。
───────────ガチャ、・・・ガラッ
「 へ・・・・・んぅっ・・・!? 」
ドアに背中を預けていた私は
鍵の開く音に振り向いて、
途端に口を塞がれて、
そのまま中に引きずり込まれた。