俺様彼氏の甘い罠
自習室は大体放課後に開けられて
この時期になると3年生の生徒が
ここで勉強している。
それ以外には基本使われない、はず・・・。
「 ごめんね、ちょっと強引だったかな 」
「 っ・・・・会長・・・ 」
口を覆っていた会長の手が離れて
怒った私を見てもう1度”ごめんね”と
笑って謝った。
「 別に脅しに来たわけじゃないし
怯えないでくれる?
さすがに傷つくんだけど 」
苦笑する会長からバッと離れて
自習室から出ようとドアへ
手を伸ばしたら、その手を掴まれて
・・・・・・チュッ
「 澪ちゃんの大好きな先生に
あそこまで言われたら
意地悪するわけにはいかないでしょ? 」
また何かを取られるのかな、とか
色々と今までのことが頭の中を
ぐるぐると巡っていたのに
手の甲にキスを落としてパッと
離された手は行き場をなくしていた。